グアテマラ アルフォンソ・アンスエト/カラウテ農園 パライネマ アナエロビック 浅煎り
シナモンのような香りとキャンディのような甘み
【生産エリア】ウエウエテナンゴ県
【プロセス】アナエロビック・ファーメンテーション
【品種】パライネマ
【標高】1370〜1500m
【 TASTING NOTE 】Cinamon, Candy, Apple, CleanCup, SmoothMouthFeel, SweetFinish, Elegant.
【価格】3400円〜
カラウテ農園は、1952年からアンツェート一家(現在はカフェ・ドン・アルフォンソ社を経営)が3世代に亘って大切に継承してきた農園です。
農園があるラ・デモクラシアというエリアは、メキシコとの国境沿いの山脈地域に属しています。
半世紀以上の歴史を持つカラウテ農園は現在、220ヘクタールの広大な土地に、パライネマのほかカツーラやカツアイ、ブルボン、パカマラと多くの品種を育て、温暖な気候と適度な降雨量、肥沃な土壌に恵まれた高環境で、コーヒーを生産しています。
半世紀上の歴史の中で、特に『環境に配慮した農業の実践』と『風味豊かで高品質なコーヒーの生産』というポリシーは、世代が変っても変わる事の無いカラウテ農園の大切なものです。
近年、スペシャルティコーヒーという概念が広がり、多くの生産者が参画する中、カラウテ農園は、マーケットリサーチをしながら、より品質に特化する為にミルを構え、コーヒー生産に関わるプロセス全体の向上に多くの時間を費やしてきました。
そうする事で、顧客の期待を越えるような素晴らしいコーヒーを広げていきたいと願い、真摯にコーヒー生産に従事しています。
「アナエロビック・ファーメンテーション」と呼ばれる新たな生産処理は、通常のハニープロセスの手順で外果皮を剥いたパーチメントコーヒーを、別プロセスの生産処理時に出来上がったミューシレージと共に密閉タンクに投入し嫌気性発酵(anaerobic)による発酵工程を加えた新しい処理のアプローチです。
これは、通常パーチメントコーヒーに付着しているミューシレージを100 とした場合、それを越えるミューシレージを付着させる事で、独自の風味特性を狙う事が目的です。密閉されたタンクには、ミューシレージの発酵によって炭酸ガスが発生し、圧力を受け強制的にミューシレージ成分をパーチメントの中に浸透させます。
このプロセスの肝となるのは、良い条件で生産・収穫された完全完熟チェリーが2ロット必要な点です。
この双方のチェリーが共に良い状態で揃わないと、不完全なミューシレージ成分を付着させる事となり、求めた味わいは再現できないと言います。
完成したアナエロビック・ファーメンテーションのコーヒーは、独特のシナモンフレーバーを有し、全く新しいコーヒー体験を生み出します。