【ファン・マルティン農園】

BANEXPORT社はコロンビアのスペシャルティ・コーヒー・エキスポーターとして、コロンビア南部のスペシャルティコーヒーの生産者育成に取り組んできました。
その同社が自社直営を始めたコーヒー農園がこのファン・マルティン農園です。（ファン・マルティンは同社のハイロ社長の息子の名前に由来しています）

この農園の目的は、品種ごとに適切なプロセスを開発すること、そしてお客様へ高品質なコーヒーを提供することです。
また、研究開発された技術は同社のパートナーであるコーヒー農家と共有し、そうすることでコーヒーの品質向上、そして生産者の生活向上にも役立つようになれば、と考えています。

環境の面でも、ファン・マルティン農園では100％エコシステムにやさしいプロセスに取り組んでいます。
同様に農園従業員には適切な労働環境や福祉を用意しています。
なぜなら、彼らの技術のおかげで、コーヒーチェリーの品質の向上につながるからです。

【Process】

糖度18度〜22度に熟したコーヒーチェリーを収穫し、その日のうちに欠点のあるチェリーを選別します。
その後プラスチックタンクに入れ48時間かけ発酵させます。パルピングし、さらに48時間発酵させます。
このプロセス時の微生物の力によってフレーバーが向上します。
最終的に豆を2度水洗いします。

そして12日〜15日間かけて乾燥させ、均等に乾燥させられるよう1日に4度撹拌します。
乾燥工程の行われるパラボリックと呼ばれるビニールハウスには、コーヒーチェリーの乾燥にとって最適な場所をつくるため、乾燥湿度や温度管理を行うためのセンサーが設置されています。
また、室内の水分量をうまく調整できるよう空気乾燥機も導入しています。

【BANEXPORT社】

BANEXPORT社は、コロンビアのスペシャルティコーヒーの生産者育成と輸出に取り組んでいる輸出業者です。
赤道直下に近く、標高が高いというスペシャルティコーヒー栽培において好条件をもったコロンビア南部では、ほとんどのコーヒー生産者が小規模な農家です。

同社の取り組みは、まず農家が持っている一般的な品種（カスティージョ品種、コロンビア品種）、一般的なプロセス（ウォッシュド）の中でいかに品質を向上させるか、です。
そして現在、次のステップとして同社が取り組んでいるのが、ゲイシャやピンクブルボンなどの希少な品種の栽培法の確立、アナエロビックプロセス（嫌気性発酵）といったイノベーティブな生産処理技術の開発です。
その実証農園がこのファンマルティン農園です。